連合後援会だより (6月号)  【オンライン版】  

 

   親父達の混合教育 〜CDEクラス対象コンピュータ教室〜
 

 5月11日、東小学校の土曜自由登校日のこの日、“Enjoy” によるCDEクラス対象のコンピュータ教室にサポータの1親父として参加した。自閉児たちに対しての教室開催は Enjoy 設立当初からの願いでもあった。1つは自閉児たちにもコンピュータで楽しむ術を知って欲しいという単純な希望、そしてもう1つは彼らに働きかけることでこの障害に理解を深めることができるのではないかという期待だ。
  子供達は学園で「混合教育」を受けてるからいいけど、僕ら親父にしてみれば、いつまでたっても近くて遠い障害でしかない。親父というものは息子に負けるのが何より悔しいのだ。Enjoy は親父の飲み会ではないかとよく噂されるが(確かにそういう一面はある)、今期の初回ミーティングでは、早速CDEクラスの教室運営に向けて、活発な意見交換が行われテーマや準備、対応のための予備知識が話題となった。
  かつてない親父達の参加数ではあったが、20人超の自閉児にマンツーマンとまではいかないで困っていたところも高等専修の生徒という強力な助っ人の登場でカバーし、インターネットで 「自閉症マメ知識」 等を仕入れ、心配性の親父はドキドキしながら当日を迎えた。
  今回のテーマはお絵かきソフトによる盆踊りへ向けての「Myうちわ作り」。CDEクラスの生徒が先生に引率され入ってくる。緊張しているのは親父も生徒も一緒だがどっちかというと親父の方が多かったような気がする。書物で得た知識というものがいかに脆弱なものか!
  椅子に座らせるにしても、自己紹介するにしても、全てが新鮮な体験であり、講師をしてくれたむらさき(会)の親父のアドバイスが飛ぶ中、こっちがパニックになりかけている。

  目の前の生徒にいかにしてうちわを持ち帰らせるかに思考が走りかけたときに、天の声が聞こえた、「いやいや、そうじゃあないこの子がどうしたら楽めるかを考えろ!」  そう、僕らは先生じゃあないし、これは授業でもないんだ。そんな単純なことを忘れてしまいそうになっていた。
  6年生から、4年生まで、3人の自閉児と50分ずつ、延べ150分、この障害が持つという特徴を身をもって経験した。
 子供達はみんな楽しんでくれただろうか? 東学園の保護者になって12年になるが、こんなにも密度の濃い、充実した時間を過ごしたことはなかった。
 笑い話のようでもあるが、その日の午後は居眠りをしてしまった。僕の隣で頑張ってた親父は「寝込んでしまいました」とメールしてきた。でも、その 「寝込んだ親父」 が次回の1、2、3年生のCDEクラス対象の教室にもサポータ参加しますと続けていた。
  この貴重な経験をさせてくれた東小学校も凄いし、CDEクラスの担任の先生も凄い!けど、親父も負けてないなあとニヤリ。親父達の混合教育は続くのだ。           1おやじ@enjoy

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